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Channel: ambassador @ young-germany.jp
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途中(19)

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時々自分の行動は自分でひどいと思っていることがない訳ではない。
列車の乗り換えのときギリギリだったので、私たち2人も急いでホームからホームへ走っていた。私たちの前で、中年の女の方も急いだ。二つの大きいバックを持っていたから、エレベーターに入ってきた。私たちもぎりぎりで入った。彼女は独り言で「上。上だ。」と言い、ボタンを押した。私はいたずらっぽく「下ですよ」と口走り。彼女は、「えっ??もう押したよ。下、下ですね」とぶつぶつと言い、下へのボタンを押してみたが、もちろんもう無駄で、エレベーターはもう動き始めた。妻の私を見ている目を見たら私は「いやいや、大丈夫ですよ、上の方ですよ、上です、間違いましてごめんなさい」などと言い、自分は嫌なやつと感じながら、彼女と一緒に電車にいて・・・よかった。

もちろん、ある人たちは私より言葉も頭もいいから、ドッキリさせられることもある。温泉の風呂から出たところで、つい前を歩いている人が私の下駄をはいた。私は、「僕、すごく水虫で困るぞ」と言ったけれども、彼はすぐさま「大丈夫。温泉で治るよ」と答えた。私の負けだ。

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