夏の宮崎訪問の時、「そう言えば、初めて日本に来たのは、ちょうど40年前だった」ということに気がついた。2年間フランクフルト大学で日本学などを勉強した後、1971年の秋、奨学金の旅行代を持って南回りで日本まで来た、高等学校の同級生のW君と一緒に。3月7日、船で台湾から鹿児島に到着し、すぐヒッチハイクで旅行を続けた。初めて泊まったところは宮崎だった。
ということを思い出した後、夏休みのドイツ滞在中、昔の箪笥の中からその時代の日記を探し出した。ちょっとだけ読んだら、「大使日記」の読者たちがこれを読むと面白いと思うのではないだろうかと、これからできたら時々ちょっとだけ昔の日記から紹介してみたいと思った。
もちろん全部そのままドイツ語からの直訳ですが・・・
では、お楽しみに。
1972年11月5日
W君のところでレコードを聴いた。まずWolfgang Boehmeの詩を。どうして Ernst Blochが彼の詩が大好きだったのは今分かる。 Gryphiusの前の人!神に関連する賢い考えも、我々人間についても、男女の愛情についてなど、それとアイロニーであふれている。この時代!バロックなんて!
あとインドから持ってきたレコードを聴いた。僕の感情は急にかわってきた。心の間中まで去年の思い出が入ってきた。どういう体験だったか、一年前のとき、今はほとんど想像ができない。その後インドのヴェーデ詩を聞いた。多分世界一番古い詩。この歌手の声、この人の歌い方を聞けばそうだろうと思われる。人間の声だけど、我々は歌えるのと全然違う。大昔の感じ。
聞きながら、Eちゃんは時々笑い、退屈、と言った。しかし後、彼女の故郷の四国の民謡を聴かせると、次W君と僕は首を振り、「退屈・・・」と言う。
その長い期間、ずっとナンシーが部屋の角に座り、長い彼女自身の歌を書き、書き直し、繰り返し書き直した。最後にそのまま持っていた。僕たちに見せたくないと。
ということを思い出した後、夏休みのドイツ滞在中、昔の箪笥の中からその時代の日記を探し出した。ちょっとだけ読んだら、「大使日記」の読者たちがこれを読むと面白いと思うのではないだろうかと、これからできたら時々ちょっとだけ昔の日記から紹介してみたいと思った。
もちろん全部そのままドイツ語からの直訳ですが・・・
では、お楽しみに。
1972年11月5日
W君のところでレコードを聴いた。まずWolfgang Boehmeの詩を。どうして Ernst Blochが彼の詩が大好きだったのは今分かる。 Gryphiusの前の人!神に関連する賢い考えも、我々人間についても、男女の愛情についてなど、それとアイロニーであふれている。この時代!バロックなんて!
あとインドから持ってきたレコードを聴いた。僕の感情は急にかわってきた。心の間中まで去年の思い出が入ってきた。どういう体験だったか、一年前のとき、今はほとんど想像ができない。その後インドのヴェーデ詩を聞いた。多分世界一番古い詩。この歌手の声、この人の歌い方を聞けばそうだろうと思われる。人間の声だけど、我々は歌えるのと全然違う。大昔の感じ。
聞きながら、Eちゃんは時々笑い、退屈、と言った。しかし後、彼女の故郷の四国の民謡を聴かせると、次W君と僕は首を振り、「退屈・・・」と言う。
その長い期間、ずっとナンシーが部屋の角に座り、長い彼女自身の歌を書き、書き直し、繰り返し書き直した。最後にそのまま持っていた。僕たちに見せたくないと。