途中（２３）

公園の中で大変ゆっくりと歩んでも、猛烈にシャツはすぐ濡れている。岩を海の波の大きさで恐ろしいと思ったばかりのところに、今、森の中には波の音も何も聞こえない。ちょっと歩くと、神社に到着する。木の影の下に待っている宮司が見える。待ってくれてありがとうなどの礼を言うと、彼は全然急がないで神社の歴史を雑談し、この神社はどこで特別ですかと聞けば、別にと答える。突然「じゃあ、お茶でもいかがでしょうか」と。お茶を飲みながら今度イギリスなどへの旅の話をしたり、ドイツはどうかなどを尋ねたりしている。

帰るとき走っていく高速道路は細長い感じがしている。連れてくる地元の方は、「ご覧ください！」と。「東京の政治家は何十年間関東などで一生懸命に高速道路を作った。今は、この国はもう新しい高速道路が要らないという。よく言う！一度ここの田舎まで来たらいいのに。ここは道路はまだまずいでしょう。ほら、前の車は遅いでしょう！急いでも仕方がない！」と言う。