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日本初滞在日記(74)

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夏の宮崎訪問の時、「そう言えば、初めて日本に来たのは、ちょうど40年前だった」ということに気がついた。2年間フランクフルト大学で日本学などを勉強した後、1971年の秋、奨学金の旅行代を持って南回りで日本まで来た、高等学校の同級生のW君と一緒に。3月7日、船で台湾から鹿児島に到着し、すぐヒッチハイクで旅行を続けた。初めて泊まったところは宮崎だった。

ということを思い出した後、夏休みのドイツ滞在中、昔の箪笥の中からその時代の日記を探し出した。ちょっとだけ読んだら、「大使日記」の読者たちがこれを読むと面白いと思うのではないだろうかと、これからできたら時々ちょっとだけ昔の日記から紹介してみたいと思った。
もちろん全部そのままドイツ語からの直訳ですが・・・
では、お楽しみに。


1972年10月12日

ピンポンの方が楽、とまだ時々考えているけれども、びっくりするほど合気道は楽になってきた。まだ毎晩体が痛いし、よく疲れるが、同時に感情がよいと言うことも事実。
トーマス・マンの『Felix Krull』を読んで、自分の運命に対しての感情のためにやはり服が重要だと考えた。僕はどういう服を着ているのか。20年前の学生服、50年前の学生服と全然違う。サラリーマンなどを見たら同じ。服だけ考えると、多分プロレタリアとの革命はもう起こったじゃないかと思われる。ブルシャシーの服なんて誰も着ない。ファッションの変化だけではない。ブルシャシーのものたちは音楽であれ、文学であれ、とくに言葉であれ、以前「下」と思われた階級の好んでいることを使うようになってきた。仕事も以前の「プロレタリア」と同じように退屈になる過程も見える。なら、新しいマルクス主義の解釈が必要。

PS:もう一度モンゴルの旅の話ですが、一緒に行った友達が小さな映画を作ってくれたので、どうぞ読者の方々ご覧でもなってください。

http://www.youtube.com/watch?v=gIJdND2ShlY&feature=youtu.be

http://www.youtube.com/watch?v=FgjH5Z8CXv8&feature=youtu.be

http://www.youtube.com/watch?v=7kh0wKC7ekQ&feature=youtu.be

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